加齢でまぶたの皮膚が薄くなってハリを保てなくなります。
もともと目元の皮膚はとても薄いのですが、
中でもまぶたの皮膚は体のなかで最も薄いといわれています。
厚さは0.6mm、薄紙程度しかなくて、これは頬の皮膚に比べると3分の1くらいです。
皮膚が薄いということは、保水力も少ないということですし、
もともと皮脂腺も少ないところです。
薄いとはいえ、もちろん構造上表皮、真皮がありますが、皮下脂肪はありません。
真皮はコラーゲンとエラスチンという2つの線維状のタンパク質がからみあったマットレスのような組織ですが、加齢によってもろくなったり細くなったり切れたりして、弾力・ハリがなくなっていきます。
真皮にはコラーゲンやエラスチン、その間を満たして水分をつなぎとめている
ヒアルロン酸などをつくり出す工場みたいな細胞・線維芽細胞がありますが、
細胞自体も、年をとるにつれて新陳代謝が遅くなれば数が減っていくのと平行して、
コラーゲンなどの物質をつくり出す力も弱くなっていきます。
線維芽細胞は古くなったコラーゲンやエラスチンを分解処理する役割ももっているのですが、新しくつくる力が衰えてくると、生産量より分解量のほうが上回ってしまうようになって、結果全体の量が減少していくのです。
こうして、薄いまぶたの皮膚はさらに薄くなっていき、ハリがなくなって、
ゆるんだりたるんだりしてしまいます。
対策としては、線維芽細胞を増やして、元気にして、お肌の弾力・ハリのもとであるコラーゲンやエラスチンを減らさず、増やします。
具体的にはビタミンC、レチノール、FGF(線維芽細胞増殖因子)、ポリアミンといった成分が入っているコスメを選ぶといいでしょう。
ビーグレンの肌トラブル解決化粧品「目元ケアトライアル」をためしてみるのもいいでしょう。
目の周りの筋肉が衰えるのでまぶたがたるんできます
まぶたがたるむ原因は、まぶたを開閉するために収縮するミュラー筋の衰えと、
眼球を支える眼輪筋と側頭筋の衰えです。
こめかみから耳の上にある頭の筋肉を、側頭筋と呼びますが、
側頭筋は顔の皮膚を引き上げてくれている大事な筋肉です。
目の部分は骨がないために、眼球は筋肉で支えています。
目の大きさは、直径約2.5~3センチ、重さは約7グラムです。
眼輪筋や側頭筋が支えきれなくなると、自然に瞼は下がってきます。
■ミューラー筋
まぶたを支えている筋肉のうち、要となっているのはミュラー筋で、
出来るだけ負荷をかけないようにする必要があります。
ミュラー筋は、まぶたの裏側にあります。ここが弱まると眼瞼下垂症の原因となります。
ミュラー筋の損傷は、まぶたの弛みや眼瞼下垂症につながるだけでなく
肩こり、腰痛などの原因になるともいわれています。
■眼輪筋
眼輪筋は眼瞼皮膚の直下に存在する極めて薄い筋肉で、
まぶたの周囲を同心円状に取り囲みます。
そのため老化によって、まぶたがたるみ、目の下のくまや目尻のしわができてしまい、
老け顔の原因になります。
眼輪筋は、目を閉じるときに使われている筋肉なのですが、
やはり加齢とともに衰えていきます。
筋肉の衰えによってまぶたがたるみ、目の下のくまや老け顔の原因になります。
まぶたがゆるんだり、たるんだりした結果、目尻が下がって、タレ目になるわけですから、
目の周りの皮膚を支えている眼輪筋を鍛える必要があります。
眼輪筋のトレーニングもたくさんあるのですが、いろいろ試してみるといいでしょう。